日本の自転車界そして
現行シマノラインナップ中、最もレアなコンポといっても
過言ではない
アルフィ-ネ内装11段Di2をカスタムインストールする機会がありましたのでご紹介します。
発売から約5年ヨーロッパでは結構な人気のようですが、日本ではいまいち浸透しない・・・その実力はいかに!
ベース車はTREKのフィットネス系クロスバイク7.5FX
5年ほど前のモデルですがメンテナンスが行き届いております。
エンド幅135mmの特権!内装ハブのインストールが可能なモデルです!
Di2の配線ルート長さなど計測しまして、パーツのお取り寄せ
基本コンポも総入れ替えの為そこそこの品数になります。
この中に11段のギヤと変速機械のすべてが詰まっている。
自動車プリウスなどにも採用される遊星ギヤという超精密複雑機械技術の粋が凝縮しているのに、こんなにシンプルコンパクトに造れるなんてさすが世界のシマノ!
価格だけ見れば高いけど、この技術と内部構造を知れば知るほどめちゃ安に感じてしまう不思議。
シマノさん機械式時計みたいに中が見えるシースルーモデル出しませんか?
ホイールはもちろん手組です、ハブの重量感が結構ズッシリ ある意味新鮮な組み難さです。
今回のカスタムもう一つのレアアイテムがこちら
シマノPROのTT(タイムトライアル)バー「ミサイルベースバー」その名に似つかわしい超戦闘的デザインです
そしてDi2専用TTブレーキレバーをセットすることで、変速&ブレーキワイヤーをハンドルバーに内装スッキリします。
大人しい外観のDi2内装変速とド派手なハンドルの意外すぎる組み合わせでオンリーワンな自転車カスタムスタート!
TTバーとアルフィーネ内装11sDi2の組み合わせ・・・見たことありますか? ワクワク
で、このワイヤー内装作業ホントに変速&ブレークキワイヤー通るのかよってくらい穴が狭い、パイプ内鋭角で困難の極み、今カスタムで一番の難所となりました。
Di2各コンポのファームウェアアップデート、配線&変速の動作チェックは、車体組み付け前に済ませます、外装と違いハブ中でウィンウィン音がするだけです。
さあ、下準備はととのいましたので、バラし作業開始です
車体チェック~組み付け作業開始
ハイ完成 な に こ れ 強そう!!!
あれっ これって クロスバイク・・・だ よ な ?!!
駆動周り ピスト並みにスッキリ
これで11段変速なんだゼ しかも電動シフトなんだゼィ
調子に乗っていろんな角度からパシャパシャ!
動作チェックの試走・・・これは・・・すごい
外装変速とも内装8段とも別物のシフトフィーリング なめらかシルキー 面白い! 街中最強! コレほしい!
特記すべきはこの7つ
1.チェーンラインが一定なのでダイレクト感がスゴイ、おそらく外装よりパワーロスがかなり少ない。チェーンのばたつきや、多くのシフトトラブルから解放される。
2.止まって変速OK、これは内装ならではのアドバンテージ、ストップ&ゴーの多い街乗りでこの恩恵は大きい。
3.街乗り~フィットネスでは十分で幅広いギアレシオ0.5~2.1を得られる。
4.メンテナンスラクー、高温多湿な日本でこそ売れてもおかしくない商品、ネックはやはり価格と、車種を選ぶエンド幅か。
5.重量は約1kg増しとなる、やや後輪に重心が寄る。
6.Di2一度使ったらやめられない。
7.外装Di2のように外から見える派手なメカ動作は一切皆無。見えないところがスゴイという満足感(知る人ぞ知る的な)を味わうべし。
というわけで、テンション高めのアルフィーネ11sカスタムのご紹介でした。
想像を超える一体感とカスタムならではの唯一感
ひとつ間違えばドギツクなりがちなカスタムがスッキリ仕上がり
オーナーはもちろん私も大満足の1台になりました。